医学界でも運動は健康長寿のために重要であるという認識が当たり前となり、筋肉量が少ないと寿命も短いというデータも出ています。

また、認知症の発症率も日常の活動量が多いと明らかに下がるといった研究結果も出ており、「筋肉が動くことにより、脳に直接影響を与えている」と考えられています。

さらにその逆、「脳を鍛えることで身体パフォーマンスも向上する」また「脳が疲れていると運動パフォーマンスにも影響する」とも考えられています。

ウェールズ大学において、認知テストを行った後に運動を行う実験が行われ、疲れた脳のまま運動をした場合、身体的なパフォーマンスは心肺機能や筋力ではなく、疲労感により落ちるという結果となりました。

これは集中して脳を使うような事をすると、たとえ筋肉を使わなくても「運動をしようという気力を奪う」と考えられ、精神的疲労は身体的パフォーマンスの低下を引き起こします。

重要なレースを控えている場合は、深刻な仕事や猛勉強は避けたほうが良いでしょう。

ストレス発散として仕事後のスポーツが良いのは確かですが、疲れ切るほど集中した後は、まずはゆっくり休むほうが賢明です。